純情*ライアー


◆◇◆

翌日の放課後。


教室を出た先で、こっちに来ようとしていた葵くんと鉢合わせた。


その隣には桐谷くん。
そして、私の隣にも莉央がいる。



「……優里から全部聞いたから!」


莉央がジト、とバツが悪そうに葵くんを睨む。


桐谷くんは涼しい顔をしてるけど、全部知ってるからこその表情なんだと思う。



「おかしいと思ったのよ。
優里の見た目とか雰囲気じゃなくて、優しいとこがいいって共感してくれた人が優里を振るなんて――」

「シーッ」

キャンキャンと噛み付く莉央を葵くんが自分の口に人差し指を置いて制する。



……いや、もう聞いちゃったよ。


とまじまじ葵くんを見れば、赤面してものすごく気まずそうな顔をしている。



不器用だなぁ、と何度でも呆れて苦笑する。

そういうとこが可愛くて心地がいい。