「冬休み中も篭りがちだったし。
……葵があんなになる原因、葉澄さんくらいでしょ。」
ビクンと震えるみたいに心臓が跳ねる。
瞳が大きく揺らいだのを見透かすように桐谷くんが私を射抜いて、誤魔化すことを許さない。
目を合わせるのが居た堪れなくて、逸らす。
口を開くのがどうしようもなく重かった。
「……背負わなくていい傷を、背負わせた……」
自分でも驚くほど小さい絞り出した声。
葵くんが涙を流したのを見た時から、心の奥で自覚してた罪だから……認めるのが怖かった。
あまりに抽象的な表現に、桐谷くんは眉を顰める。
それでも詳細は彼にとってはどうでもいいことみたいで、はーっと深い息を吐いて自分の後頭部を掻き乱した。
「あ゙――、アイツ、ほんっとバカ。
だから無理してキャラ変までして近づくのはやめとけって言ったのに。」
「――え?」
なげやりな桐谷くんの言葉に時が止まる。
桐谷くんも固まった私をじっと見て、「やべ」と気まずそうな顔になった。



