それからずっと別れ際、葵くんは必ず“次”を口にする。 また昼休み。 また来週。 また新学期。 それを言う時はいつも決まって心細そうにする。 その度に「大丈夫だよ」と手を握りたくなるけれど、 “何が?”とか、 “その資格があるの?”とか、 当てもない自問をしてしまって、結局「また」と返すことしかできないまま。 冬休みに突入して、葵くんとしばらく会わなくなった。