純情*ライアー




『俺、葉澄さんのこと結構気になってて――……』



まだ傷が膿んでいた時、下心が透けた告白をされた。



『付き合うとかはしないけど、
ちょっと遊ぶだけならいいよ?』



それで試しにやってみた駆け引きが、意外にも辛さを紛らわして心を安定させてくれることに気づいた。




そこで思い知らされる。



恋はゲーム。


お互いに楽しいなら、それが最適解だって。




「最初はデートするくらいだったんだけどね。
続けるうちにエスカレートしていったというか……」


オレンジ色に夜が紛れ始めた空を見ながら、自嘲気味に笑う。

思ったよりも冷静に話せて拍子抜け。
引き摺ってたつもりで、案外立ち直れていたってことなのかな。