『エグいわぁ。またお前の勝ちかよ。』
『宣言通り3ヶ月以内にヤれたんだから、俺の勝ちな!
ジュース奢れよー?お前ら。』
夕暮れの廊下に漏れ出す、ギャハハと盛り上がる笑い声。
立っている感覚がなくなって、必死にスカートを握りしめた。
――私との進展が、全部賭けに使われてた。
悔しくて悲しくて、苦しくて。
心を踏み躙られたことよりも、
それでもまだ彼を好きな自分がいたのが何より辛かった。
「だから私は、もう本気で恋しないし、
誰にも本気を求めないって決めたの。」
踏み込んで、また傷付いたら耐えられない。
好きになったら、その時点でもう負けてる。



