自動ドアが開くと、来店を知らせるコンビニオリジナルの効果音が鳴る。
葵くんが店内に入ったのとすれ違うように、他校の制服を着た軽そうな男がコンビニから出てきた。
その人が、進んだ先に立っていた私を見つける。
「あれ?優里じゃん。」
心を支配し続けてきた軽い声色に、ざわっと心臓が総毛だった。
表情を固くしたまま、恐る恐る声の方に振り返る。
ガラリと雰囲気の変わった明るい茶色のパーマヘア。
不誠実に軽薄な笑顔と雰囲気は少しも変わってなくて、苦い記憶が痛いほどに甦る。
「先、輩……」
人が行き交う通り沿い。
ここだけ時間が止まってしまった。



