熱が引かない葵くんの瞳が、影になっているのに光っている。
こくんと動く喉仏も、荒目に深く上下する肌けた胸元も、触れ合わないように自制する腕も、
全身で感情を伝えてくるから、くるしい。
重力に負けて、たらりと着崩れて緩んだ葵くんの襟元を掴んで体を起こす。
その勢いを乗せたまま、葵くんの唇目掛けて顔を寄せる。
――ちゅ、と口付けしたところが口端だったのは、ちょっと手元が狂ったから。
「――――ッ!」
伏せた目を開けて唇を離した時、真っ赤になった葵くんがバッと勢いよく体を起こす。
眉根を思い切り寄せて、いろんな感情が混ざってぐちゃぐちゃな顔をしてた。



