純情*ライアー


動物そっちのけで人間観察をしていると、少し向こうにドッグパークを見つけた。


「あ、葵くんだ。」

「えっ」


ドッグパークの柵に手をかける大型犬を指差しすると、難しい顔をしていた葵くんが釣られて犬の方を見る。


犬を自分だと言われたことに気付くと、バッと衝撃を受けた顔がこっちを向いた。


その顔がもろにいつもの葵くんで、思わずふっと笑ってしまう。



「あの子じゃちょっと大きすぎるかな。
行ってみよ、葵くん。」


後ろの莉央たちも手招きして、ドッグパークへと進路を変えた。