純情*ライアー



恋は、好きになった方が負ける単純なゲーム。
そういう風にできている。

仲間内で盛り上がる笑い声と、物陰で握りしめたプリーツスカートの感触が蘇る。


『3ヶ月以内にヤれたから、俺の勝ちな!』


――ちゃんと好きだったせいで、傷ついた。


死ぬほど苦くて痛くて辛かったのに、
初めての恋に、私はずっと囚われている。



あんな思いは2度としたくない。

だから、本気の恋はもうしない。



(そう決めたはずだったのに。)



何度もブレーキをかけなきゃいけないくらいに、葵くんとの間に引いた線が薄らいでいく気がしていた。