純情*ライアー


葵くんは、一体なんて返すんだろう?




「一目惚れ。」


――いや、設定雑すぎでしょ。


がく、と脱力して、肩から鞄の取っ手がずり落ちる。



嘘にはちょっとくらい真実を混ぜないと。

そんなんじゃ納得してもらえないよ?



「なっ……見た目ってこと!?あんな真面目な子がタイプだったの!?」



……ほらね。


額に手を当ててひっそりと息を吐く。


どうしよう、いっそ出ていくか。
と足を一歩踏み出そうとした時。




「……誰もやりたがらないような雑用、率先して引き受けるところとか、」


静かで芯の通った葵くんの声がした。