純情*ライアー


◆◇◆


放課後。


一緒に帰る手筈だったのに、例の如く先生に雑用を押し付けられたせいで葵くんを待たせてしまうことになった。



(待ってなくていいよって言ったのに。)



日が早くなって、夕焼けと青空が混じる日が差す廊下を、足早に走っていく。


教室に戻って鞄を取ると、その先の葵くんの教室に急ぐ。



あと一歩でドアから顔を出せるというところで、深刻そうな声がした。



「なんで葉澄優里なの?」




……私?



聞き覚えのある女の子の声。
多分愛梨さん。