「意外だったなー。葵って葉澄さんのタイプじゃなさそうだし。
ちなみに葵のどこがよかったの?」
わ、ドストレート。
「なっ……!」
質問を受けた私はちょっと面食らったくらいだったのに、その隣で葵くんが目を見開いてわかりやすく狼狽えた。
うーん、クズ城葵用のは考えてたけど、ホントの葵くんを知ってるこの人にそれは通用しないか。
数秒下を向いて思案する。
それから桐谷くんを見た。
「へたれで可愛いとこかな。」
ガーンと隣の葵くんが静かにショックを受けている。
桐谷くんもぶはっと豪快に噴き出した。
葵くんは、わかりやすくて面白い。
それでいてちょっと奥が深い。
「それから、人のために必死になれる素直さも好き。」
私のために不器用に立ち回る葵くんを思い出すと、じわっと胸があったかくなる。
だからつい、笑顔も緩む。
ぽかんとした葵くんと桐谷くんがこっちを見ているのに気付いて、充分立証できたかな、と心の中で頷いた。



