「な、な、……えっ!?いつ!?
いつから葛城くんと付き合ってるの!?」
顔を赤らめて動揺している莉央の声は教室中によく響く。
あえてそれを照れ笑いして見守りながら、周囲の耳がダンボになったのを見計らって態とらしく声を顰めた。
「手を繋いで帰ってたって噂になった日、あったでしょ?
実は、その時からなの。」
「そうなの!?……なら、その時言ってくれればよかったのに。」
……ごめんね、嘘なの。
寂しそうに拗ねた顔をする莉央に、ちくんと罪悪感。
でもここは、ちゃんとやりきらなくちゃいけない。
「その時はまだ言うのは早い気がしてて。
葛城くんって、ね?いろいろ噂があるから。」
――曰く付きは私もだけど。
みんなが聞き耳を立ててるからここは伏せとく。
「それはそうなんだけど」とちょっと納得しかけている莉央に笑いかける。
信用してないわけじゃないの、と心の中で懺悔した。



