あの後も今日までに何回か男子に揶揄われ女子に嫌味を言われを繰り返してたのが、ついに葵くんに見つかった時。
葵くんが怖い顔をしてこっちに来ようとしたのを、目で制したのだ。
「あれは、あそこで葵くんが出てきたら余計に拗れちゃうからでしょ。
特別扱いみたいなことされたらまた噂が膨らむもん。」
言い返せなくなった葵くんが一瞬怯む。
それでもまだ納得はいかない様で、また目に力を込めた。
「……優里さんが変な目で見られるのが嫌だ。」
「それは仕方ないってさっき言ったでしょ。」
「軽い気持ちで優里さんを傷つけてほしくない……!」
――だから、なんで葵くんが泣きそうなのよ。



