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そして火曜日の昼休み。
いつもの場所ですでに待ってた葵くんが、キューンと子犬みたいにしょぼくれた顔をしていた。
私の状況、自分のせいとか思ってるんだろな。
思考が手に取るようにわかるのが可笑しくて、階段を登りながら葵くんのことを見上げる。
「葵くんは何も悪くないでしょ。」
肩を竦めて笑うと、葵くんの眉間のシワが深くなる。
「でも俺があの時付き添っちゃったせいであんな噂……」
「遅かれ早かれいつかああなってたよ。
クズ城葵とかかわるってことはそーいうこと。」
階段を上り切ると、葵くんの前に立つ。
深く皺が刻まれた眉間をぐいっとつついた。



