その周りにいる数人の女子からも、嫉妬に満ちた目を向けられる。 (葛城葵ファンを敵に回してしまったか。) 心の中でふう、と溜め息。 そうならない様に体育祭で愛梨さんがやってきたあの時、“敵じゃないですよ”ってちゃんと態度で示したのに。 強め女子に威嚇されて、莉央が少したじろいでる。 「大丈夫だから。行こ。」 小声で莉央に囁いて、前を見る様に促す。 (ちょっと面倒なことになったな。) その場は気まずそうな顔をして過ぎ去るので誤魔化して、さっさと教室に引っ込んだ。