すんすんと鼻を啜る葛城くんは至って真面目に見えるから、鋭いツッコミができなくてモヤモヤする。
呆れてものも言えなくなりそう。
まぁでも、咳払いでドン引きを取り払って、もう少し話に付き合ってみることにした。
「それにしたって、あんなにピュアなリアクション毎回してたらさすがにどっかでバレるでしょう。
今までどうしてたの?」
眉尻を垂れ下げた葛城くんが、言いにくそうに唇を尖らす。
「……ちょっと見た目と言動チャラくしたら、自動的に女子と噂がついてきて……
気付いたら、クズ男……っ!」
わっと膝を抱えてしまった。
気にしてたのか、クズ男呼ばわり。
――つまり、噂が一人歩きしてたってわけね。



