純情*ライアー


クズ城葵と保健室。


無防備に倒れた女。


2人はずっと戻ってこない。



はい、既成事実の出来上がり。



そんなわけで私は今、クズ城葵に食われちゃった女の1人になっている。


「もー、なんで黙ってるの!?
アイツ、でっかい声で最低じゃない!」



莉央が眉を吊り上げながらカッカしている。


私の代わりに感情的になってくれるところがありがたいなと思いつつ。


「反応したって面白がられるだけでしょ。
無視が1番。葵くんとは何もないけど、今まで遊んでたのが露呈したと思えばこれくらい。」

「優里はこんな時までクール過ぎ!
あんな必死で走ってきて優里のこと抱き上げた人が、寝込み襲うなんてするわけないのに!」


ムキーッと莉央が肩を怒らす。

武勇伝の様に何度も莉央から聞かされた話だけど、未だに実感もなくてふわっとして聞こえる。