純情*ライアー


体育祭が終わって月曜日。



平穏な日常が戻ってきた……

と思いきや、全くそんなことはなかった。




「葉澄さーん、俺とも遊んでよ〜。」


移動教室からの帰り、莉央と廊下を歩いていると、名前も知らない男子に茶化した言葉を投げかけられる。


横目にチラッとその人を見て、すぐに視線を前に戻した。



(だっさい誘い方。)



ワンチャン狙いのくせにしっかり逃げ道用意して。



隣で莉央が怒って反応しそうになったのを、ツンツンと腕を引いて制して、素知らぬ顔で通り過ぎる。




――体育祭の日、保健室で寝てた私に葵くんがずっと付き添ってくれていたことは漏れなく噂になった。


ただし、めちゃくちゃ曲解された形で。