純情*ライアー


「……で?今日は何するんですか。」


毎度お馴染みの質問。


「……今日はお喋りしましょうか。普通に。」


「お喋り?」


即座に警戒の色を浮かべる葵くんに、「そう」と頷く。



「……他に何も条件なし?」

「なし。ただ喋るだけ。」


ひっそり小さく息を吐く。




だって、葵くんの初めてを奪っちゃうんだと思ったら、キスより先に進めなくなっちゃったし。


――なんて言えないから、意地悪く笑って葵くんを揶揄う。



「不満?何かしたかった?」

「そっそういうわけじゃなくて……!」


葵くんはわかりやすく慌てふためく。

それから、キュッと目を細めて恥ずかしそうにボソッと呟く。



「……俺は別に、ただ喋るだけでも充分というか……」



きゅん。