桜を見た日から1週間後、樹くんが検査で病室にいない間、この前紘くんに貰った写真のデータをタブレットで見ているとカーテンの外から聞きなれた優しく穏やかな声が聞こえた。
「失礼するね。優花ちゃん。こんにちは。」
「おばあちゃんっ…!今日も来てくれたの…?」
「ええ。もちろん。大好きな孫だからね。」
私のおばあちゃんのゆりえさん。
お父さんとお母さんはお仕事が忙しくもう1年以上、会えていないけれどその代わりにいつもおばあちゃんが会いに来てくれる。
「これ、優花ちゃんが好きなみたらし団子よ。良かったら食べてね。」
「ホント…!ありがとう…!」
私の大好物、みたらし団子を毎回持ってきてくれて、本当に嬉しい。
私にとってはいつも私に会いに来てくれる大切な家族。
「失礼しま…、あ、お客さんが来てたんだね、またあとから来るよ。すみません、失礼しました。」
おばあちゃんからみたらし団子が入った袋を受け取った瞬間、後ろから現れたのは紘くん。
もしかして遊びに来てくれた…?
「あ、待って…!大丈夫だから…!」
「でも…。」
「大丈夫ですよ。優花ちゃんのお友達かしら?」
おばあちゃんが紘くんにそう聞くと微笑んで頷き頭を下げた。
「はい。優花さんと仲良くさせてもらってる華崎紘と申します。」
「あら、律儀にありがとうね。私は優花の祖母です。いつも優花ちゃんと仲良くしてくれてありがとう。」
「いえ、こちらこそ仲良くしてもらえてとても嬉しいです。」
紘くんの言葉におばあちゃんは優しく微笑んだ。
そんなおばあちゃんをみて私と紘くんも目を合わせて微笑む。
「ただいま〜!検査疲れた〜...。」
あっ、樹くんだ...!
「おかえりなさいっ...!」
そう言ってカーテンをゆっくり開けると笑顔の樹くんの姿が。
「あれ、優花ちゃんのおばあさん?初めまして!隣に入院してる海原樹って言います!いつもお世話になってます!」
「こんにちは。2人とも優花ちゃんといつも仲良くしてくれて本当にありがと。おばあちゃん安心したわっ。」
学校に行けなくて友達が出来ないからずっと1人で泣いてた私を知っている唯一の人がおばあちゃん。
「うんっ...!2人ともとっても優しいのっ...!大切な友達なんだっ...!」
そんなおばあちゃんを安心させられる事は本当に嬉しい。
「じゃあ、おばあちゃんは失礼するね。このあとここの病院でおばあちゃんも定期検診があるの。また会いにこさせてもらうね。」
「あっ、おばあちゃん、送っていくよ...!」
「いいのよ。せっかくお友達が遊びにきてくれたんだからゆっくりお話しなさい。下の階まで行くだけだから1人で大丈夫よ。気持ちだけいただくね。」
おばあちゃんはにこっと優しい笑顔を浮かべて私の頭を撫でたあと、病室を出ていった。
「いい人だね。優花ちゃんのおばあちゃん。」
「うんっ...!私の家、両親が仕事で会いに来れないから代わりにおばあちゃんがずっと会いに来てくれているの。」
ここまで来るの大変なはずなのに...。
「そっか...。僕の家もなんだ。父さんはカメラマン。母さんはモデル。ほとんど家に居なかったよ。だから病院に来ることなんてもっと無理だよね。小さい頃は毎日お見舞いに来てくれてたのに。」
紘くんも...。
いつもとは違う苦しい表情をして頭をかいた紘くんを見て心が痛くなる。
小さい頃はいつも会いに来てくれて私の事をたくさん抱きしめてくれたお父さんとお母さん。
でも、だんだんとお仕事が忙しくなって来なくなった理由を子供ながらに感じてずっと我慢してた。
「えっ...?ちょ、優花ちゃんっ?なんで泣いて...。」
紘くんの焦ったような声でほっぺたをさわると涙で少しぬれているのがわかった。
「大丈夫...?ごめん、ぼくはきっと2人の気持ち分かってあげられないけど...辛かったよねっ...。」
樹くんはそう言って私達に悲しそうな笑顔を見せると
指で私の涙を優しく拭ってくれた。
そんな優しい言葉にもっと涙が溢れてくる。
「大丈夫。これからは僕達もいるからさ。きっと寂しくないよ。」
「うん。樹の言う通り。僕も樹もいるから寂しくないよ。友達だからさ。頼っていいんだよ。」
紘くんも頭を撫でてくれて私は服の袖で涙をふいた。
「...うんっ...!2人がいてくれるなら私は最強だねっ...!」
2人の言葉に答えるように笑顔を見せると樹くんの顔が少し赤くなったような気がした。
足と腕を組んだ紘くんは樹くんの顔を覗き込んでニヤニヤしている。
「何?樹、もしかして...。」
「うるさい。黙って。」
「ははっ。はいはい。」
なんで紘くんが笑ってるのか分からなかったけど2人が話している光景を見て笑顔が溢れる。
きっとこの日、3人全員が同じ事を思っていたと思う。
『『『この2人となら、きっと...最高の親友に。』』』
「失礼するね。優花ちゃん。こんにちは。」
「おばあちゃんっ…!今日も来てくれたの…?」
「ええ。もちろん。大好きな孫だからね。」
私のおばあちゃんのゆりえさん。
お父さんとお母さんはお仕事が忙しくもう1年以上、会えていないけれどその代わりにいつもおばあちゃんが会いに来てくれる。
「これ、優花ちゃんが好きなみたらし団子よ。良かったら食べてね。」
「ホント…!ありがとう…!」
私の大好物、みたらし団子を毎回持ってきてくれて、本当に嬉しい。
私にとってはいつも私に会いに来てくれる大切な家族。
「失礼しま…、あ、お客さんが来てたんだね、またあとから来るよ。すみません、失礼しました。」
おばあちゃんからみたらし団子が入った袋を受け取った瞬間、後ろから現れたのは紘くん。
もしかして遊びに来てくれた…?
「あ、待って…!大丈夫だから…!」
「でも…。」
「大丈夫ですよ。優花ちゃんのお友達かしら?」
おばあちゃんが紘くんにそう聞くと微笑んで頷き頭を下げた。
「はい。優花さんと仲良くさせてもらってる華崎紘と申します。」
「あら、律儀にありがとうね。私は優花の祖母です。いつも優花ちゃんと仲良くしてくれてありがとう。」
「いえ、こちらこそ仲良くしてもらえてとても嬉しいです。」
紘くんの言葉におばあちゃんは優しく微笑んだ。
そんなおばあちゃんをみて私と紘くんも目を合わせて微笑む。
「ただいま〜!検査疲れた〜...。」
あっ、樹くんだ...!
「おかえりなさいっ...!」
そう言ってカーテンをゆっくり開けると笑顔の樹くんの姿が。
「あれ、優花ちゃんのおばあさん?初めまして!隣に入院してる海原樹って言います!いつもお世話になってます!」
「こんにちは。2人とも優花ちゃんといつも仲良くしてくれて本当にありがと。おばあちゃん安心したわっ。」
学校に行けなくて友達が出来ないからずっと1人で泣いてた私を知っている唯一の人がおばあちゃん。
「うんっ...!2人ともとっても優しいのっ...!大切な友達なんだっ...!」
そんなおばあちゃんを安心させられる事は本当に嬉しい。
「じゃあ、おばあちゃんは失礼するね。このあとここの病院でおばあちゃんも定期検診があるの。また会いにこさせてもらうね。」
「あっ、おばあちゃん、送っていくよ...!」
「いいのよ。せっかくお友達が遊びにきてくれたんだからゆっくりお話しなさい。下の階まで行くだけだから1人で大丈夫よ。気持ちだけいただくね。」
おばあちゃんはにこっと優しい笑顔を浮かべて私の頭を撫でたあと、病室を出ていった。
「いい人だね。優花ちゃんのおばあちゃん。」
「うんっ...!私の家、両親が仕事で会いに来れないから代わりにおばあちゃんがずっと会いに来てくれているの。」
ここまで来るの大変なはずなのに...。
「そっか...。僕の家もなんだ。父さんはカメラマン。母さんはモデル。ほとんど家に居なかったよ。だから病院に来ることなんてもっと無理だよね。小さい頃は毎日お見舞いに来てくれてたのに。」
紘くんも...。
いつもとは違う苦しい表情をして頭をかいた紘くんを見て心が痛くなる。
小さい頃はいつも会いに来てくれて私の事をたくさん抱きしめてくれたお父さんとお母さん。
でも、だんだんとお仕事が忙しくなって来なくなった理由を子供ながらに感じてずっと我慢してた。
「えっ...?ちょ、優花ちゃんっ?なんで泣いて...。」
紘くんの焦ったような声でほっぺたをさわると涙で少しぬれているのがわかった。
「大丈夫...?ごめん、ぼくはきっと2人の気持ち分かってあげられないけど...辛かったよねっ...。」
樹くんはそう言って私達に悲しそうな笑顔を見せると
指で私の涙を優しく拭ってくれた。
そんな優しい言葉にもっと涙が溢れてくる。
「大丈夫。これからは僕達もいるからさ。きっと寂しくないよ。」
「うん。樹の言う通り。僕も樹もいるから寂しくないよ。友達だからさ。頼っていいんだよ。」
紘くんも頭を撫でてくれて私は服の袖で涙をふいた。
「...うんっ...!2人がいてくれるなら私は最強だねっ...!」
2人の言葉に答えるように笑顔を見せると樹くんの顔が少し赤くなったような気がした。
足と腕を組んだ紘くんは樹くんの顔を覗き込んでニヤニヤしている。
「何?樹、もしかして...。」
「うるさい。黙って。」
「ははっ。はいはい。」
なんで紘くんが笑ってるのか分からなかったけど2人が話している光景を見て笑顔が溢れる。
きっとこの日、3人全員が同じ事を思っていたと思う。
『『『この2人となら、きっと...最高の親友に。』』』

