「大丈夫。天音さんならすぐ変われるよ。少しずつ頑張ろうね」
ベッドの上で微笑む翡翠に、私は頭が真っ白になった。
どうして、こうなってしまったのだろうか。
私はただ、翡翠を推して、それから透くんに推し変しただけだ。
私の人生では当たり前に起きていたことだ。
翡翠の前にも推しはいたし、その前にもいた。
私の一番星は、その時々で変わっていた。
だから世界は薔薇色だった。
たくさんの星が瞬き、私に夢を見せてくれる。
愛に溢れた、素晴らしい世界。
けれど、一歩間違えると、こんなことになるなんて。
私は一体、何を間違えてしまったのか。
本当に私の世界は一生ここで、翡翠だけなのか。
予期せぬタイミングで始まってしまった監禁生活に、私は頭を抱えた。
大きな窓の外には、星がいくつも瞬いている。
その中に一つだけ特別な星があったとしても、私にはきっとわからない。
何故なら全てが美しく、特別に見えるから。
end.



