「俺は天音さんの一番星でずっといたかった。だからこれまで努力を惜しまなかった」
スッと翡翠が手を伸ばし、私の手に触れる。
「天音さんの一番星でいることが、俺の全てだった。それなのに、天音さんは俺じゃない、他の推しを作って、ソイツを天音さんの一番星にした。天音さんの一番星は俺なはずなのに」
しっかりとした翡翠の長い指が、私の指にゆっくりと絡まっていく。
「それが俺は耐えられなかった。だからもう一度、天音さんの一番星になることにした」
翡翠は私の手をぎゅう、と優しく握ると、幸せそうに微笑んだ。
その瞳を暗くさせたまま。
「天音さんの世界に俺しかいなければ、天音さんの一番星は俺になる。そうでしょう?」
そんなわけない。
そう、否定したいのに、上手く言葉が出ない。
翡翠の言葉が、行動が、瞳が、私からどんどん体温を奪っていく。



