「…どう、して?」
やっと出た私からの言葉は、なんともシンプルなものだった。
「え?どうしてって?それは俺がそうしたかったからだよ?」
困惑している私に、翡翠が至極当然のように言葉を発する。
「天音さんはね、もう一生ここから出られないんだよ。天音さんの世界はここだけで、その瞳には俺しか映せない。天音さんの一番星は俺しかいなくなるんだよ」
「…え」
私は私に甘く微笑む翡翠に、言葉を失った。
一生ここから出られない?
私の世界がここだけ?
これは監禁されたということ?
状況をじわじわと理解し始めて、背中にツーッと汗が流れる。
改めて翡翠を見ると、確かに笑っているはずなのに、瞳は暗く、全く笑っていなかった。
こんなの、犯罪ではないか。
「ま、待って。な、何で、そうなるの。私をここに閉じ込めて、一体翡翠になんの得が…」
困惑しながらも、責めるように翡翠を見る。
すると翡翠は一瞬だけ、キョトンとして、「…あぁ、そっか」と納得したように頷いた。
「天音さんは何もわからないもんね。もう一度、今度はゆっくり説明するね」
ベッドに腰掛けていた翡翠が優しく笑い、ベッドに乗ってくる。
急に縮まった距離に、私の心臓は緊張できゅぅと縮まった。



