「ほら、この子覚えてない?俺のところによく来てた、ねねさん。実は俺、ねねさんと友達なんだよね」
「あ!あー!あの人か!いつも翡翠のところに来る!友達だったのかよ!」
「そう。だからいつも俺のところに来てくれてたんだよね。まあ、最近はちょっと忙しかったみたいで来てくれてなかったけど」
やっと納得した様子で笑う裕也に、俺は淡々と嘘をつく。
だが、裕也は疑う素振りさえも見せない。
まっすぐで純粋な裕也らしい。
「彼女のことはだいたい知ってるし、俺が彼女のことを送るよ」
至極当然のようにそう言うと、裕也は「よろしく!翡翠!」と明るく笑い、わざわざスタッフやマネージャーに事情を説明するために、この部屋を後にした。
やっと捕まえた、俺の太陽。
俺の神様。
さあ、俺たちだけの世界に帰ろう。



