『エレノアは今日も優しい。だけど、どうか俺だけを見て欲しい』
そう書かれた文字に、胸がぎゅうと締め付けられる。
ローゼルが私に想いを寄せていたことは知っていたが、こんなにも前から私を想っていたとは全く知らなかった。
続く日記にも記され続けていた私への想い。
それは時間が過ぎるごとにどんどん溢れていった。
『俺だけのものにしたい』
『愛おしい。隠してしまいたい』
『誰にも笑いかけないで』
ローゼルらしい言葉の数々に、思わず口元が緩む。
そんな日記の中に、こんなことも記されていた。
私がローゼルの血を吸うきっかけとなったタブレットの消失に、ローゼルが関わっていた、と。
あの時、ローゼルは私がタブレットを探していると気づきながらも、私からタブレットを隠したらしいのだ。
『彼女にここまで堕ちてきて欲しかった』
あまりにも昔から変わらないローゼルに、つい笑ってしまった。
ーーーあの人らしい。
他の人から見れば少し重くて、怖いところがあるかもしれないローゼルの愛だけど、そんなローゼルの愛だからこそ、私は満たされた。



