体が弱い兄しかみんな見ない

麗桜がリビングを去ると、そこはまた元の1つの目的の
ために機能する閉鎖された空間へと変わった。



まるで何も無かったかのように日常を再開する。



背後で兄たちが、交わす言葉の断片を聞きながら、無言
で廊下を歩いた。


分厚いドアを閉めれば、あの息の詰まるような空間、

兄の苦しそうな声も全て遮断される。


自室に戻り、静寂の中、そっとドアに背を向けた。