私たちはマンションの前に着いた。
勇凛くんが私の方を向いた。
「七海さん。あの……」
「どうしたの?」
勇凛くんが指輪が入っている紙袋から、指輪のケースを取り出した。
「指輪、つけませんか?」
「え、今?」
「はい。ダメですか?」
ダメなんかじゃない。
ただ頭が明日の事でいっぱいになってしまっていた。
本当に見なきゃいけないのは、勇凛くんなのに。
「ううん。つけたい」
指輪のケースの中には二つ並んだ指輪。
「七海さん、手を出してください」
私が手を差し出すと。
勇凛くんが薬指に指輪をはめてくれた。
結婚しているんだという実感が湧いた。
「こんな場所ですみません」
勇凛くんが申し訳なさそうにしている。
「ううん。私は全然気にしないよ」
私は勇凛くんの手を取った。
もう一つの指輪を勇凛くんの指にはめた。
この人が自分の夫だという実感も湧いた。
「なんか、指輪をつけただけなのに、急に夫婦の実感が湧いてきた」
「そうですね。不思議です」
見ていると勇気が湧く。
買ってきてよかった。
「ちゃんと改めて式もしましょう。七海さんのウェディングドレス姿見たいです」
ウェディングドレス。
一生着ることはないんじゃないかと思っていた。
「うん。私も着てみたい」
私と勇凛くんは、星空の下、誓いのキスを交わした。
教会でもない。
特別な場所でもない。
でも、私にとって、勇凛くんがいればそれだけで特別なんだ。
「じゃあ七海さん、また明日」
「うん。気をつけて帰ってね」
その後、勇凛くんの背中が見えなくなるまで見送った。
勇凛くんが私の方を向いた。
「七海さん。あの……」
「どうしたの?」
勇凛くんが指輪が入っている紙袋から、指輪のケースを取り出した。
「指輪、つけませんか?」
「え、今?」
「はい。ダメですか?」
ダメなんかじゃない。
ただ頭が明日の事でいっぱいになってしまっていた。
本当に見なきゃいけないのは、勇凛くんなのに。
「ううん。つけたい」
指輪のケースの中には二つ並んだ指輪。
「七海さん、手を出してください」
私が手を差し出すと。
勇凛くんが薬指に指輪をはめてくれた。
結婚しているんだという実感が湧いた。
「こんな場所ですみません」
勇凛くんが申し訳なさそうにしている。
「ううん。私は全然気にしないよ」
私は勇凛くんの手を取った。
もう一つの指輪を勇凛くんの指にはめた。
この人が自分の夫だという実感も湧いた。
「なんか、指輪をつけただけなのに、急に夫婦の実感が湧いてきた」
「そうですね。不思議です」
見ていると勇気が湧く。
買ってきてよかった。
「ちゃんと改めて式もしましょう。七海さんのウェディングドレス姿見たいです」
ウェディングドレス。
一生着ることはないんじゃないかと思っていた。
「うん。私も着てみたい」
私と勇凛くんは、星空の下、誓いのキスを交わした。
教会でもない。
特別な場所でもない。
でも、私にとって、勇凛くんがいればそれだけで特別なんだ。
「じゃあ七海さん、また明日」
「うん。気をつけて帰ってね」
その後、勇凛くんの背中が見えなくなるまで見送った。



