デイルームは閑散としていた。
そこに勇凛くんが買ってきた人生ゲームを広げる。
「懐かしい。昔家族でやってたな」
「七海さんは兄弟いるんですか?」
「姉がいるよ。勇凛くんは?」
「兄が二人います」
「へー勇凛くんのお兄さんたち、気になるなぁ。見てみたい。かっこいいんだろうな」
勇凛くんの手が止まった。
「兄の方が気になりますか?」
寂しげな瞳。
「いや、兄弟だから似てるのかなって。特に深い意味はないよ」
「よかったです」
優しく微笑む。
勇凛くんは、黄色のコマを取った。
私は白いコマ。
スタート地点に2人で置く。
「七海さんからどうぞ」
「いや、勝負はフェアでいこう」
私と勇凛くんは、それぞれルーレットを回した。
大きい数の方が先に出発。
「俺が先ですね。じゃあお先に」
勇凛くんはコマを進めてマスに置いた。
「落とし物を拾って一万ドル……」
勇凛くんの資産が増える。
「じゃあ次私ね」
コマを進めてマスに止まる。
「……え、スタートに戻る!?」
私は振り出しに。
勇凛くんが回す。
「警察官になりました」
「勇凛くんに向いてる!」
「本当ですか?」
「うん、正義感強そうだし」
「そんなことないですよ。でも嬉しいです」
少し照れた顔に、また母性本能がくすぐられる。
私がコマを回す。
「銀行員……」
「七海さんに向いてると思います。しっかりしてそうなので」
「いや、そんなことないよ……」
仕事のことを思い出した。
退院したらあの生活が戻ってくる。
「七海さんはどんな仕事してるんですか?」
「システムエンジニアだよ」
「かっこいいですね」
「そうでもないよ。不具合の修正が多いし」
次に勇凛くんがコマを進める。
あるマスで止まる。
そこに勇凛くんが買ってきた人生ゲームを広げる。
「懐かしい。昔家族でやってたな」
「七海さんは兄弟いるんですか?」
「姉がいるよ。勇凛くんは?」
「兄が二人います」
「へー勇凛くんのお兄さんたち、気になるなぁ。見てみたい。かっこいいんだろうな」
勇凛くんの手が止まった。
「兄の方が気になりますか?」
寂しげな瞳。
「いや、兄弟だから似てるのかなって。特に深い意味はないよ」
「よかったです」
優しく微笑む。
勇凛くんは、黄色のコマを取った。
私は白いコマ。
スタート地点に2人で置く。
「七海さんからどうぞ」
「いや、勝負はフェアでいこう」
私と勇凛くんは、それぞれルーレットを回した。
大きい数の方が先に出発。
「俺が先ですね。じゃあお先に」
勇凛くんはコマを進めてマスに置いた。
「落とし物を拾って一万ドル……」
勇凛くんの資産が増える。
「じゃあ次私ね」
コマを進めてマスに止まる。
「……え、スタートに戻る!?」
私は振り出しに。
勇凛くんが回す。
「警察官になりました」
「勇凛くんに向いてる!」
「本当ですか?」
「うん、正義感強そうだし」
「そんなことないですよ。でも嬉しいです」
少し照れた顔に、また母性本能がくすぐられる。
私がコマを回す。
「銀行員……」
「七海さんに向いてると思います。しっかりしてそうなので」
「いや、そんなことないよ……」
仕事のことを思い出した。
退院したらあの生活が戻ってくる。
「七海さんはどんな仕事してるんですか?」
「システムエンジニアだよ」
「かっこいいですね」
「そうでもないよ。不具合の修正が多いし」
次に勇凛くんがコマを進める。
あるマスで止まる。



