二人で月が照らす夜道を歩く。
会話はなかった。
でも手はしっかり握っていた。
あっという間に自宅に着いてしまう。
もっと一緒にいたい。
「勇凛くん、一緒に住もう」
そう言うと、勇凛くんは少し困った表情をしている。
「実は……俺の新しく住むところはもう用意されてるみたいです」
「え……?」
じゃあ一緒に住めないの……?
やっと夫婦として前に進めると思ったのに。
「そうなんだ……」
そうやって私たちを物理的に離そうとしてくるんだ。
本当に腹が立つ。
「でも、用意されただけです。俺がどこにいるかは俺の自由です」
「うん」
その言葉に安心した。
「でも、今の状況で二人で暮らすのが少し不安になってます」
「……どうして?」
「自分もそうですけど、七海さんにも被害があるので、精神的に全く余裕がないです」
私はそれでも大丈夫だけど……。
勇凛くんはまだ学生。
会社で仕事をすることに慣れるまでは大変だと思う。
私を思いやる余裕なんてきっとない。
ここは自分の気持ちを抑えた方がいい。
「わかった!じゃあ、勇凛くんの心の準備ができるまで待つ!」
勇凛くんの表情が柔らかくなった。
「ありがとうございます」
勇凛くんが私を抱きしめてくれた。
「……七海さん」
「うん」
「いいですか?今日……」
それが何を意味しているかわかった。
「いいよ」
私もそうしたかった。
会話はなかった。
でも手はしっかり握っていた。
あっという間に自宅に着いてしまう。
もっと一緒にいたい。
「勇凛くん、一緒に住もう」
そう言うと、勇凛くんは少し困った表情をしている。
「実は……俺の新しく住むところはもう用意されてるみたいです」
「え……?」
じゃあ一緒に住めないの……?
やっと夫婦として前に進めると思ったのに。
「そうなんだ……」
そうやって私たちを物理的に離そうとしてくるんだ。
本当に腹が立つ。
「でも、用意されただけです。俺がどこにいるかは俺の自由です」
「うん」
その言葉に安心した。
「でも、今の状況で二人で暮らすのが少し不安になってます」
「……どうして?」
「自分もそうですけど、七海さんにも被害があるので、精神的に全く余裕がないです」
私はそれでも大丈夫だけど……。
勇凛くんはまだ学生。
会社で仕事をすることに慣れるまでは大変だと思う。
私を思いやる余裕なんてきっとない。
ここは自分の気持ちを抑えた方がいい。
「わかった!じゃあ、勇凛くんの心の準備ができるまで待つ!」
勇凛くんの表情が柔らかくなった。
「ありがとうございます」
勇凛くんが私を抱きしめてくれた。
「……七海さん」
「うん」
「いいですか?今日……」
それが何を意味しているかわかった。
「いいよ」
私もそうしたかった。



