青に溺れた僕の生

「水族館にいる魚たちは幸せか」

そんな問いに、僕がすぐ答えることなんかもちろんできない。

狭く変わり映えのない青の中で、一体どれだけの時間を過ごせばいいのか。

運良く生物の中で最も立場が上になった人間たちに、ただじっと見られながら過ごす気分は。

クラゲっていいよなぁ。

脳も感情もないくせに、一番綺麗で一番人気で。

逆に、何も無いからこそあの美しさ・儚さが光っているのか。

僕には分からない。

でももう、こんなところで一生を過ごすのはうんざりなんだ。

そう思いながら今日もまた、僕は憐れな眼で人間たちの前を通り過ぎた。