オリヴァーは本当に偶々空いた時間を利用してフリンクの様子を確認しに来たらしく、そのまま暇を告げて待たせていた馬車に乗り込み、城へ帰っていった。ルイーゼはフリンクと共にお行儀よく彼を見送り、馬車が遠くなった瞬間歓声を上げる。
「フリンク! お前今日から、本当にわたくしの家族なのよ!」
分かっているのかいないのか。「きゃん!」と鳴いてしっぽを振るフリンクを抱きしめて、ルイーゼは満面の笑みを浮かべた。
「改めてよろしくね、フリンク!」
その日は食卓にお祝いの料理が並んだ。フリンクにも特別なディナーが用意されて、正式に家族になれたことを揃って祝った。
オリヴァーがたまに訪ねてくることを、ファルケンシュタイン公爵は承知しているらしい。「いつ来るか分からないけれど、フリンクに会わせてさしあげなさい」という父の言葉に、ルイーゼは笑顔で頷いた。当主が承知しているならルイーゼに否やはない。それに、とっても可愛いフリンクに会いたくなるのは当然のことなのだから!


