幸運を運ぶ犬



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 ——第二王子が子犬を譲ったことをきっかけにファルケンシュタイン公爵家の一人娘と恋に落ちた——

 第一王子が病を克服し、活発的に政務に就き始めたことから王は第二王子がファルケンシュタイン家に婿入りすることを認める。その話はまたたく間に貴族の間に広がった。

 きっかけは仕組まれたものだったのだと気付く者はいない。だって、ふたりは本当に仲睦まじく、想い合っているのだから。

「ねえ、今度あなたの犬も連れていらしてね、きっとよ!」

 婚約者として堂々とファルケンシュタイン家を訪れるようになったオリヴァー。フリンクと遊ぶ彼に、ルイーゼは満面の笑みを向ける。

「それで、皆で家族になるの!」

 王都から国中へ、ルイーゼたちの馴れ初めは広がって——そして、犬は国中で『幸運の運び手』と大切にされるようになるのだった。