ルイーゼはたまらず大声を出し、父を問い詰めた。子供だと侮ることなんて許さないと言わんばかりの迫力で厳しく追求した。
ファルケンシュタイン公爵が口を割ったところによると、なんと始めから王家とファルケンシュタイン公爵により仕組まれたことだったのだ。
第一王子が近年他国からもたらされた治療法により、ついに病を克服した。だがその吉報は、まだ大々的に公表されていない。第一王子派と第二王子派、王は国が真っ二つに割れることを危惧したのだ。なぜなら第一王子は『お体さえ丈夫であれば』とその高い能力を惜しまれていて、第二王子もまた『健康な上に兄君と比べ遜色ない』と支持されているからだ。
今までは健康上の問題から第二王子が王位を継ぐだろうと見なされていた。しかし第一王子が病を克服したとなれば、『第一王子こそが相応しい』と支持する者、『今まで病がちだった王子より、元より健康で能力の高い第二王子が想定通り王になるべき』と反発する者に分かれるだろうと王が頭を悩ませるのは当然のことだった。
では第二王子であるオリヴァー自身はどう考えているのか。実は、当の彼こそが『第一王子こそ王位につくべき』と考える支持者の筆頭だった。オリヴァーは心から兄を尊敬し、兄こそが王に相応しいと考えていた。闘病生活を支え、平癒を願い続けてきたのだ。


