鈍感な私は愛されヒロインです!?

「素直だし、懐きそうだし」

「犬みたいに言わないで」

「似てるでしょ」

 冗談っぽいけど、どこか探るような目。

「で?」

「なに?」

「蒼くんのこと、どう思ってんの」

「どうって……後輩だよ」

「ふーん」

 納得したのかしてないのか分からない声。

「まあ、ひよりがそう言うなら」

 立ち上がって、自分の席に戻りながら、ぽつっと言う。

「……気づいたら教えて」

「なにを?」

「そのうち分かるって」

 また同じこと。

「瀬名くん、意味深すぎ」

「そう?」

 振り返って笑う。

「じゃ、いただきます」

 何事もなかったみたいに箸を持つ瀬名くんを見ながら、首をかしげた。

 蒼くんの呼び方ひとつで、
 こんなに突っ込まれるとは思ってなかった。