鈍感な私は愛されヒロインです!?

 月曜日の朝は、どうしてこんなに眠いんだろう。

 教室に入ると、すでに何人かは席についていて、残りは机に突っ伏したり、無駄に騒いだりしている。
 ここは、いわゆる“問題児クラス”なんて呼ばれているけど、実際のところは、ちょっと自由すぎるだけだと思う。

 私は自分の席に荷物を置いて、椅子に座った。

 昨日のことを思い出しそうになって、私は軽く首を振る。
 変に意識すると、余計にややこしくなる。

「おはよー、ひより」

 気の抜けた声と同時に、隣の席の椅子が引かれた。

「おはよう、瀬名くん」

「今日も元気そうだね、新入り」

「だから新入りじゃないって」

 即座に返すと、瀬名くんは楽しそうに笑う。

「はいはい。ツッコミ早いの、ほんと好き」

「褒めてないよね、それ」

「褒めてる褒めてる」

 絶対適当だ。

 瀬名くんは、このクラスで一番気軽に話しかけてくる人だと思う。
 距離が近いのに、変に踏み込んでこない。
 不思議な人。

 チャイムが鳴って、教室が一気にざわつく。

「はいはい、席つけー」

 担任の声で、みんなが渋々席に戻る。
 瀬名くんも前を向きながら、机に肘をついた。