鈍感な私は愛されヒロインです!?

 朝の光が窓から差し込む教室。
 眠そうにノートを広げていると、玲央くんが隣にきた。

「おはよう、ひより」

「おはよう、玲央くん」

 自然に名前で呼び合える距離に、胸の奥がじんわり温かくなる。

 休み時間になると、教室はいつも通り賑やかだ。
 黒崎くんは相変わらず周囲にちょっかいを出して笑いを誘い、
「ひより~、今日も元気だな!」と瀬名くんが声をかけてくる。
「うるさいな、瀬名くん」と軽く突っ込みながらも、笑い合う時間は心地よい。

 月城くん、いや玲央くんは、そんな私たちのやり取りを少し照れた顔で見守っている。
 でも、目が合うと自然に笑みを返してくれる。
 その視線に、心の奥がふわっと温かくなるのを感じた。

 放課後、校庭の脇を二人で歩く。
 手をつないだままの帰り道は、日常だけど特別。

 教室や廊下、校庭の隅での何気ない出来事も、全部が愛おしい。
 黒崎くんや瀬名くん、玲央くんと一緒に過ごす時間は、毎日が笑いとドキドキに満ちている。

「ひより」
「ん?」
「今日も一日、楽しかったな」
「うん、私も……玲央くんと一緒だと、毎日が楽しい」

 夕暮れが深まり、二人の影が長く伸びる。
 手を握り合ったまま、少しずつ歩幅を合わせる。
「これからも、ずっと一緒にいよう」
「うん、ずっと一緒に……」

 いつもの日常だけど、特別。
 これが、私の、そして私たちの特別な毎日。
 明日も、明後日も、ずっと続く。
 笑いも、胸の高鳴りも、甘い時間も。
 これからも、ずっとこの日々を歩いていく――。