「ありが……ん?そんなの悪意しか感じないよ!」
「そりゃそーだろ、悪意しかねーからな」
「なっ……」
喜んだのも束の間。
氷雨くんの黒い笑みに私たちは足をとめる。
「氷雨、お前いい性格してんな……」
「氷雨ママだからのう」
「まだまだ行くよー!」
それから乗り物に乗るたび、青ざめていく壱心くんの回復を待ちながら遊園地をまわり、一周してきたところでお土産コーナーをめぐることに。
散り散りに見てまわるみんなの声を聞きながら、私はストラップを見ていた。
何につけても邪魔にならないしね。
自分にもだけど、お母さんたちにも何か買いたくて。せっかくだから、葵にも。
それと……何か、五人とおそろいの物でも、なんて。違うぬいぐるみのキーホルダーを手に取ってしまう。でも言ったら嫌がられるかな。
いらないって。しねぇよ、って。



