「湊くん、それ……」
「ん?……ああ、あん時お前が選んだやつ。つけてみた」
私も、湊くんに選んでもらったイヤリングつけてきたけど……湊くんもつけてると思ってなかったから、見れて嬉しいものだなぁ。
「ほうほう、あん時?選んだ?湊、おれ喧嘩なら買うよ」
「は?お前がひとり喧嘩売りしてきてんだろそれ……買わねぇし売らねぇよ」
「ほーら、選んだってやっぱりあの夏の日デートだったんじゃん!……もう、させないって言った記憶あるもん」
「湊もやるのう。クールなのに、さりげないのう。ぬけめないのう」
ジトッと、一颯くんに見られつめよられる湊くんはそばで聞いていた私の肩を引き寄せた。
「そうそう、デートしたわ俺。な、花耶?」
「え!?えっと……」
そこで私に振るの!?
「うわぁ!!」
「うっ……るせーんだよ、壱心」
耳をふさぐ氷雨くんに構わず、壱心くんはお店の前で地面をたたいた。



