床に座りテーブルにノートを広げれば、自然と五人が集まってきて。
でも、ノートをうつすのが分かったからかいつもみたいにさわぐことなく、音楽を聴いたり、話したりしはじめ、時に話をふられながら進めた。
そして、全てのノートをうつし終えた時、何も言わず氷雨くんがそっとお茶のグラスを置いてくれた。
「ありがとう」
集中したからか、すごく美味しく感じられる。
「氷雨先輩、僕たちにはー?」
「おれものど乾いた」
「自分で持ってけ」
知るか、と美嵐くんたちを見向きもせずキッチンに立つ氷雨くんに、二人からは『けちー』と文句がとぶ。
「……やっぱり花耶ちゃんにだけ優しいんじゃな」
「おい一颯」
「ぼくは何も言っておらん。……なぜ聞こえてるんじゃ」



