ふわりと体が持ち上げられ、みんながそばにいることでうまれる安心感に包まれる。
「おれが抱っこする!!」
「壱心うるせーさわぐな、もう一発欲しいか?」
「いらないよ!……って構えるのなし!」
……と、怒られたり怒ったりしている声を耳に、私は目を閉じた──
*
「──いった!!」
ものすごく近くで聞こえた声に驚いて、まぶたがいっきに開いた。
「……はぁ、ほら見ろ。花耶のやつが起きちまったじゃねーか」
「お前こりねぇよなほんと」
床で頭をさする壱心くんに、あきれている湊くんと氷雨くん。
私の寝起き早々、何があったのかと体を起こし首をかしげれば、にこにこと美嵐くんがベッドに座った。一颯くんも一緒に。
「花耶先輩が中々起きないからって、ちゅーかまそうとして氷雨先輩と湊先輩のげんこつ食らったの」
「ぼくも少し前に同じことして同じように食らったんじゃ」



