「……具合わりーやつにせまんな。顔ちけーんだよ」
「だな。……って、顔的に思ってたけどやっぱ熱上がってんな」
湊くんが私の額に触れて眉を寄せる。
触らずとも熱いのだと分かるから、うっすら苦笑いを返しておいた。
「みんな、怪我は……?」
「してねぇ。これくらいでするわけねぇよ」
「するようなヘマはしねーからな」
「そうそ。僕ら総長全員ほぼ無傷っ。……今の氷雨先輩の方がいっちばん痛いからホントに」
「おれも同感……」
自業自得だろ、と氷雨くんがつぶやき、二人が文句を返す。
その間、いつものまったりとした表情の一颯くんは私の頭を撫でた。
「待たせて悪かったのう。早く帰って休まないとな」
「お前は俺らが連れて帰るから、おとなしく家に着くまで寝てろ」
「だね!帰ろ、先輩」



