「うるせーぞ、アホども。ちっとは静かにしろ」
「ピリついた空気から素に戻るとすぐこれだな……まぁいいけどよ。氷雨、俺らも行こうぜ」
いつも通り冷静な声──
「……花耶っ、花耶……起きてる?もう目、開けていいよ」
一颯くんをぬいて、走ってきた壱心くんと美嵐くんによって私はあお向けにされ、ゆっくりと目を開けた。
たくさん人が倒れてる光景が飛び込んでくることを覚悟してたけど、視界は五人の姿で埋めつくされていて……。
よりしっかりと目を開けると、にこりと微笑む壱心くんが顔を寄せてきた。
「大丈夫?具合はどう?キスする?」
「壱心先輩じゃなくて、僕がいいよねっ?」
ゴッ、とにこやかだった壱心くんと美嵐くんにげんこつが……。
『んがっ!!』と痛みに頭をおさえた二人を見て、一颯くんも痛い顔をする。



