目はなんとか開けないまま保ってるけど、思わず耳からは手をはなしてしまう。
「おっと……すまんのう。ぶっ飛ばしすぎた。もう少しだけ待ってておくれ」
い、一颯くんがやったのか……。
口調をいつも通りにして私に声をかけていくと、『よっ』と言う声に男の子が別の場所へと投げられたのか、今度は痛みにたえるような声がした。
目を閉じているから、後ろではどれくらいの人数が倒れているのか全くもって分からないけど、開けた時……五人に怪我がありませんように──
私はそう祈りながら再び耳をふさいだ。
──そして、どれくらい時間が経ったのか……。
じっとしている間に、より体の熱さも寒気も増してきてる。
聞こえてくる音だけで状況をはあくしながらも、何度か寝落ちしてしまいそうになっていた。



