みんなの声が聞こえてくると、こんな場所で私はこんな状態なのに……すごく安心する。
湊くんや氷雨くんはいつもクールなのに、『おらぁ!!』と、きはくのこもった声がして、逆に美嵐くんや壱心くんは静か。
一颯くんは普段のまったり感が消えていて、五人とも聞こえてくる声だけで普段とギャップがすごいことがわかる。
それに……私が見た黒い集団の男の子たち。
たった五人で相手しているのに、誰も息が乱れてない……。
誰かの攻撃が当たったり、苦しそうな声もしない。
全部聞こえてるわけではないけど、私が耳にした限りではそう。
より五人だけの声に集中しようと耳をふさぎながらもすませる。
すると──
「ぐはっ……!!」
──!?
すぐ、本当にすぐ近くに男の子が壁に当たった。私の頭すれすれを通って行った気がする。



