溺愛されるオッドアイ


それじゃあまた──そう手を振って歩き出そうとするも、数歩行ったところで後ろから腕を引かれ引き止められた。

「瑚白くん?」
「ごめん、やっぱもう少しだけ一緒にいて」

瑚白くんがこんなことを言うなんて珍しい。
なんて思いながら、少し話す程度は構わないと頷く。

「いいよ。座って話し……ん?」

今の今まで話していたけど、急に様子がおかしいと違和感をおぼえる。
なんだか、目がぼーっとしてる感じ。
これはもしや……。

「ごめん、ちょっと触るよ?」

自分の額と瑚白くんの額の温度を比べるために手をあてれば、私より少し熱かった。
お母さん、出張中なんだよね?
……このまま一人にさせて大丈夫?

「瑚白くん、熱あるけどお母さんいつ帰ってくるの?」
「明後日」

瑚白くんはぱっと見普通にしてるように見えるし、倒れそうな熱さではないけど……やっぱりこのままバイバイっていうのはやめておこう。

「瑚白くん、一旦帰ろ?」
「わかった」

私は瑚白くんの手を引きながら、部屋番号を聞いて瑚白くんのお家へと向かった。