溺愛されるオッドアイ


だから、夏休みでもなまけてはいられない。

「和椛よ、段違いで気合いが入ってるのう。何かあったか?」

何か、ね。
色々あるよ、懸賞とかStrayのこととか、Murkinessのこととか。

話したところで、心配をかけるだけだし。

夏休み中もかんを取り戻すために私は夏休みに入ってから、じいちゃんの道場が終わる頃にやってきては自主練習をしていた。
ちゃんとじいちゃんが相手になってくれる時もあるけど。

「まぁ……運動不足解消にもダイエットにもなるからね」
「……だいえっと、なんぞしなくていいだろうに。それに普通に道場に来ればよかろう」
「やだよ、周りに人がいるとなんか」

ちょっとだけ空手をやっていた小学生の時は、さほど気にしてなかったけど……私は本格的にやりたいわけじゃない。
最低限身を守ることが出来る力をつけたいだけ。
だから真剣に大会優勝や入賞を目指してやってる子達に申し訳ない。
まぁ……ただ見られたくないって理由もあると言えばある。

「じいちゃん、今日は稽古つけてくれる?」