「別に。見たくて見てるわけじゃないけど。通りたいんだよね、そこ」
「だからなんだよ。ここは俺らのたまり場だぞ?」
「たまり場って……言葉で言わなきゃ分からないなら言うけど?……邪魔だよ、ってね」
目を細め、少し声のトーンを下げて言ってやれば、あからさまに怒りを見せてきた。
「あ?んだお前っ」
「やられてぇのか」
たまり場にするには、ずいぶんと迷惑な場所だ。
決して広い道ではないのに人通りは割りと多く、小学生の通学路でもあるから。
こんな五、六人の怖いお顔がそろっていたら通れるものも通れない。
通す気はない、みたいな顔されたら、余計に。
本当なら、面倒事にあまり関わりたくはないのだけど……小さな子供にまで圧をかけてるところをみたら、ね。
さすがにそんなこと言ってられないでしょ。



