溺愛されるオッドアイ



やんちゃな子が、物静かな子を囲んでいたところに私が行って、生意気とかなんとか言われながら私に手をあげようとした時。
女の子に当たらないようかばって両手を広げれば、振り上げるモーションから、ゆっくり……ゆっくりと世界がスローモーションになった。

今でも、この事ははっきりと覚えてる。

それから何度かやんちゃな子とバチバチする機会があって、何度も叩かれそうになるのをこの目で見て、避けたりした。
本当にオッドアイのおかげなのかと、色の違う目をあえてふさいだ時には、スローモーションじゃなくなり普通に叩かれたり。

それを繰り返し、私の目にはそういう力的なものがあるんだと、ひとり考え、小さいながらに理解し納得していた。

私のオッドアイのことは両親以外知る人はいないけど、よく分からない能力のことはお母さんたちにも言えていない。もちろん、仲が良い友達にすら、打ち明けたことはなくて。