溺愛されるオッドアイ



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イレギュラーなことがあったものの、無事に買えた新しいノート。
きちんと書こうとモチベーションが上がって見返すといつもよりも字がきれい。
……とは言え、このモチベーションがさほど長く続く気はしない。

「和椛、今日食堂?」
「ううん、お弁当」

声をかけてきたのは、立川莉乃(たちかわりの)
クセのない栗色のミディアムヘアで、常に前髪をヘアピンで止めた元気っ子。
目のことは言ってないけど、入学式で隣に座っていたことをきっかけに仲良くなった。
私が唯一、校内で近寄ってきても警戒せずにいられる友達。ちなみにバレー部のリベロ。

「あたしも同じくお弁当。じゃ食ーべよ。んっしょっと」

私の席の子の机を、私の机にくっつけて向かい合う。お弁当の時はいつもこのスタイル。

お互いにお弁当を広げ、同時に『いただきます』をする。